高血圧と閉塞性動脈硬化症の関係とは

生活習慣病の一つとされる高血圧は、年齢に関係なく発症する可能性があります。血圧には正常値が定められており、上の値である収縮期血圧が140mmHg以上、または下の値である拡張期血圧が90mmHg以上で、その状態が維持されている場合に、高血圧と診断されます。最近の研究結果から、血圧が高ければその分合併症を引き起こす可能性も高くなることが分かってきたため、収縮期血圧は120mmHg未満であることが最善であるとされています。
高血圧の恐ろしいところは、多くの合併症の原因に成りうるところです。血圧が高い状態が続くと、体の中では血管に強い圧力で血液が流れているため、動脈の内部に負担が掛かってきます。それと同時に血管の内皮から血管を収縮させる物質を分泌させるようになります。これによって更に血管内皮に障害を与えることになるのです。
この状態を修復させるため、血管内皮では内部に溜まったコレステロールや中性脂肪などの脂質やカルシウム、細胞の死骸などから構成されるアテロームを作り出し、それを障害された部分に利用しようとします。一見良いことのように感じますが、これは老廃物の固まりであるため血流を悪くさせ、動脈硬化を招く原因になるのです。
動脈硬化が起こると、様々な合併症を引き起こします。その中の一つである「閉塞性動脈硬化症」は血管障害の一つで、主に下肢の動脈に起こる疾患で、動脈硬化が原因で血管が著しく収縮して狭くなったり、場合によっては塞がってしまうこともあります。
高血圧が原因の閉塞性動脈硬化症になると、たった数十メートル歩いただけでふくらはぎが痛みだします。しかし立ち止まるとその痛みが治まることもあり、こうした症状があらわれたときには閉塞性動脈硬化症が疑いがあります。
痛みが治まったからと言ってそのままにしておくと、重症化することもあり、その場合には壊死する危険性もあるため早めに処置する必要があります。